ママレード・ボーイ(2018年)

ママレード・ボーイ
【鑑賞日:2018年4月19日】

auのスマートパス会員向けの試写会が当たっていたので、「ママレード・ボーイ」を見に近所のシネプレックスへ…若い頃にアニメもやってたので、タイトルくらいは知ってましたが、かなり昔からある有名な少女漫画が原作でして…オイラ的にはまったく興味がないので、基本ストーリーや設定は、今度の映画化を機に、予告を見て知った感じです。それにしても試写会の客層は…圧倒的に“制服姿の女子中高生”ばかりだ!ただ、何気にオイラと同じような中年オヤジの1人鑑賞もけっこういる…やっぱり昭和なアイドル、母親役のミポリン目当てでしょうかね?

高校生の小石川光希は…突然、両親から離婚を告げられ、衝撃を受けるのだが、それどころか、お互いに既に新しいパートナーもいるということだった。父・仁、母・留美と共に、松浦要士・千弥子夫妻と初めて顔を合わせる光希…これからは仁が千弥子と、要士が留美と一緒になるという。そして、松浦夫妻にも光希と同い年の息子・遊がいた。話がどんどん進み、まだお互いのパートナーチェンジに同意できない光希に、追い打ちをかけるように両親たちは6人全員で同じ家で暮らすことを提案!挙句の果てに遊が光希の通う同じ学校に転校してくる!

「くりいむレモン」と成田アキラのテレクラ漫画をいっしょこたにしたくらいカオスな設定、展開ばかりなのだが…それをさも普通の事のようにシレっと描いてしまう少女漫画の世界ってスゲーな(教師の淫行問題とかも入ってる)。それをサラっと実写で描いてしまう廣木隆一監督もなかなかのもんです。いや、オジサン的にはツッコミ満載で…ぶっ飛びまくりで、ゲラゲラ笑いながら見てたんですけど、その一方で映画としてはすごく真面目に撮ってて、意外とちゃんとしている。特に、計算され、凝ったカメラワークが実に映画的で、見ていて気持ちが良かったですね。

クライマックス、主人公2人が乗ったタクシーを俯瞰で追いかけるショットは明らかにドローンだろうなって感じなんだけど、それ以外のシーンは…ドリーなのか、クレーンなのか、それともステディカムでも使っているのか、屋内シーンでも長回しで、常時、カメラがよく動いてることが多く、すごく映画的な緊張感を演出している。それらの繊細なカメラワークが、それこそ思春期の若者の心情をそのまま表現しているようにも思えてくるんだよね。テレビ屋出身の監督に多い、派手なCGとかで誤魔化す、安っぽい映像になっていないのは好感がもてますね。

ただ、ストーリーを全部、納得できるかというと…それは話が別ってもんでしょうね。内容が理解できないってことはいっさいないんですけど、どう考えても、主人公たちの両親が、スワッピング好きの変態にしか思えないのよ(笑)後に両親たちは若気の至り的な反省を見せたりして…無理やり爽やかにエンディングを迎えようとしていたけど、結局…根本的なところでは「くりいむレモン」とどこが違うかオイラにはわからん。つーか、中途半端にシェアハウスになんか住むから色々と間違いが起きそうになるんだろ。逆に男目線では…早くヤレだった(爆)

子供の気持ちを無視してパートナーチェンジする無神経でぶっ飛んでる親たちの1人が、ミポリン、中山美穂っていうのがリアルすぎてちょっと笑えない。辻仁成はどんな気持ちでこの映画を見るのだろうか?(笑)地味だけど、すごく知的に見えた光希の親友・茗子ちゃんが…オジサン的にはすごく悲しくなった。あと、ナヨっとした男(遊)より、幼馴染の銀太くんの方が全然男前で、健全だと思うんだけど…なぜ茨の道を進むんだ光希って感じ(笑)ヒロインの気持ちも理解できないし、こんなドロドロな話で感動できる女子って、つくづく不思議な生き物だと思う。

最初の方で書いた通り、圧倒的に女子中高生のお客さんが多かったんですけど…中には“昔少女だった”お姉さま、おばさま方の姿もあり、映画終了後に…みんな目をキラキラさせながら、ディープな感想を言い合っていた。近くに座ってたオイラと同年代くらいの中年女性なんか、“誰々の髪型が違う”とかすげーご立腹の様子でした。ドロドロした設定のわりに、エロシーンはなし…ただ、映画館は若い女子でいっぱいなので、違う意味でドキドキ…寂しい、オジサンたちも勇気を出して劇場に足を運ぼう!でも味わうのは雰囲気だけ、お触りは絶対ダメよ!

監督:廣木隆一
出演:桜井日奈子 吉沢亮 筒井道隆 谷原章介 檀れい 中山美穂 寺脇康文 優希美青 佐藤大樹

【映画ノベライズはこちら】
映画ノベライズ ママレード・ボーイ (集英社オレンジ文庫)

人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!

『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン16へ更新決定! マーク・ハーモンも続投 – ニュース

大ヒット犯罪捜査ドラマ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』がシーズン16へ更新決定し、主役ギブスを演じるマーク・ハーモンも続投することが明らかとなった。米TV Lineが報じている。 【関連記事】『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』マーク・ハーモン&ゲイリー・グラスバーグのCBSジャンケット・インタビュ…

『それいけ!ゴールドバーグ家』のスピンオフをABCがシリーズ化! – ニュース

1980年代の家族を描いたファミリーシットコム『それいけ!ゴールドバーグ家』は、米ABCでシーズン6へ更新が決定している。そんな同作の1990年代を舞台にしたスピンオフが製作されるとのニュースは、以前に当サイトでもお伝えしたが、ABCでシリーズ化が決定したことが分かった。米TV Lineが報じている…

スピルバーグ監督、13年ぶりに来日!『レディ・プレイヤー1』ジャパンプレミア – ニュース

『ジュラシック・パーク』、『インディ・ジョーンズ』、『バック・トゥ・ザ・フーチャー』 …。世界中で人気のライド・アトラクションにもなった映画シリーズを次々に生み出してきたスティーヴン・スピルバーグ監督が贈る『レディ・プレイヤー1』。4月20日(金)の公開を目前にした18日(水)、歌舞伎町シネシテ…

「話しづらいテーマだけど、正面から向き合ってる」キャストが語る『13の理由』特別映像が解禁! – ニュース

歌手で女優のセレーナ・ゴメスが原作と出会ってから6年以上の歳月をかけ、自らが製作総指揮として映像化を実現させ、世界中に議論を起こした衝撃作『13の理由』。現在Netflixで独占配信中の本作から、キャストたちが作品への想いや、作品の及ぼす影響について熱く語っている特別映像が到着した。 【関連記事】『…

【動画】『13の理由』特別映像を公開!キャストが語る作品への想い – スタッフ突撃レポート

歌手で女優のセレーナ・ゴメスが製作総指揮を務め、世界中で話題沸騰のソーシャルチェーン・ミステリー『13の理由』。世界中で話題沸騰の衝撃作から、出演キャストたちが作品への想いや、作品の及ぼす影響について熱く語っている特別映像をご紹介しよう。 本作は、高校生のクレイがある日、自分宛ての謎めいた箱を見つけ…

喜劇 女は度胸(1969年)

喜劇 女は度胸
WOWOWで追いかけている“特集:渥美清生誕90年”でエアチェックしておいた「喜劇 女は度胸」を鑑賞…「男はつらいよ」シリーズの山田洋次が原案を担当、同シリーズ1作目の脚本や「男はつらいよ フーテンの寅」の監督を担当している森崎東の監督デビュー作でもあるそうだ。渥美清の特集だが…本作の主演は河原崎建三と倍賞美津子、渥美清は主人公青年の兄の役なんだけれども、確かに主役の存在を完璧に食う…凄い存在感であった。兄弟の両親を演じる清川虹子と花澤徳衛も最高!若大将シリーズの父ちゃん、有島一郎も出てきたし。

真面目な青年・桃山学は、女工として働く白川愛子と偶然出会い、付き合い始める。愛子の家庭は、田舎に母親が1人いるだけだということだったので、自分も同じ境遇だと伝えてしまったが…本当は父親も健在、兄もいた。しかし父親の泰三も兄の勉吉も…学とは正反対の豪放磊落な性格で、家の中は毎日のように大騒ぎ。それを見てみぬフリする母親ツネの存在も、学は疎ましく感じていた。そんなある日、愛子の誕生日にプレゼントしたゲーテの詩集をなぜか勉吉が所持。聞けば、付き合ってる女性の持ち物を拝借してきたというのだが…。

1本前に見た「ドリーム」が60年代に女性蔑視や人種差別に立ち向かった黒人女性の感動的な“実話”だったのに対し…本作は同じ60年代(といっても、こちらはかなり後期だが)でも、日本では“パンスケ=コールガール扱い”されたおねーちゃんをめぐってのラブコメ騒動だった。両者を比較してしまうと、ある意味、とてもレベルが低い内容に感じられてしまうんだけど…その辺をちょっとだけ“おおらかな気持ち”で捉えると、喜劇としては、ゲラゲラ笑ってしまうほど面白い。「拝啓天皇陛下様」でも、寅さんみたいな内容でしたが…、もう“まんま”どころじゃない。

工場で働く堅物で真面目(寅さんシリーズの博みたい)な青年・河原崎建三が…ちょっと蓮っ葉なおねーちゃん、倍賞美津子に逆ナンされて付き合うことになるんだけど…主人公青年とは正反対のバカ兄貴・渥美清との二股疑惑が発覚。で、調べてみるとバカ兄貴の相手は、どうやらパンスケ=コールガールらしい。二股だけでも許せないのに…金で男に抱かれてるのかと、怒りが爆発。果たして彼女は最低最悪なヤリマンビッチ女なのか?関係者の多くがそれぞれ顔見知りだったんだけど、些細なボタンの掛け違いで…ドタバタ大騒動に発展していく。

主人公青年は、バカ兄貴と同じくらいバカな父親のことも嫌い、勝手に死んだことにしてしまったりしたことが、さらに話をややこしくする…。家庭内で繰り広げられる兄と父親の大喧嘩は…やっぱり寅さんシリーズのタコ社長との喧嘩シーンを彷彿とさせる。女性の描き方、扱い方に時代を感じてしまうが、たとえそれがコールガールだったとしても、自立した女性の主張を多少なりとも描いてる部分は、現代の女性から見ても救いになるのでは?まぁ、一番度胸があったのは…若い女性たちよりも、何事にもドッシリと構えていた母親・清川虹子だったんだけどさ(笑)

それまで黙々と内職にはげみ、バカな親子喧嘩に目をつぶり、次男坊の愚痴を聞き流していた母親が、騒動を鎮めるために出した切り札は、「水戸黄門」の印籠以上に効果覿面。そこで、そんな話をぶっこんでくるか!昨年見た、アホみたいにくだらない邦画「君の膵臓をたべたい」(なんで、今、それが出てくる)の“難病ヒロインの死に方”と同じくらいの破壊力だったよね。そうか、あの映画は“喜劇”として楽しめばいいんだ(笑)劇中でビッチ疑惑は払拭、バージン確定した倍賞美津子だけど、やっぱ清楚なさくらさん=倍賞千恵子とぜんぜん印象が違うな。

監督:森崎東
出演:倍賞美津子 河原崎建三 清川虹子 渥美清 花澤徳衛 沖山秀子 有島一郎

【DVDソフトの購入】
DVD あの頃映画 「喜劇 女は度胸」

人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!