こころとまさらwithあいみ『海デート編』【29】



このは「は゛つ゛き゛~!」

葉月「こ゛の゛は゛~!」



あいみ(海の中で子どもみたいに泣いてる…)

あいみ(けど…わかる気がする)

あいみ(盗み聞きするつもりなかったのに、全部聞いちゃった)

あいみ(二人とも10年以上前から施設で育ったんだ)

あいみ(二人で一緒にあやめちゃんを守りながら…)

あいみ(施設からも立ち去って、親もいなくて、たった三人で今も生活してる…)

あいみ(正真正銘、本物の家族…なんだね)

あいみ(それなのに、好きになってしまったから…だから遊佐さんは…)

あいみ(それに静海さんも…)

あいみ(うん…でもよかった、これであの三人はこれまで以上に仲良くなれるはず!)

あやめ「ふふん♪」

あいみ「あやめちゃん、ナイスフォローだったよ!」

あやめ「あれ?聞こえてた?あ、そっか!このはにだけ聞こえないようにしたんだっけ!」 

あやめ「ま、いっか!ふふん、あちしも応援したかいがあったよ!」

あやめ「このはと葉月が…うんうん!」

あいみ「あやめちゃんにとって二人はお姉ちゃんみたいな存在なんだよね?」

あやめ「うん!このはと葉月はあちしのお姉ちゃんだし、お母さんでもあるよ!」

あやめ「4つしか変わらないけど、あちしが小さい頃からそれはずっと変わんないもん!」

あやめ「これからもずっと!」 

あいみ「ふふ。うん、そうだね!」

あいみ(すごいなぁ…ただの恋愛とは訳が違うんだよね)

あいみ(それこそもし失敗でもしたら…三人がバラバラになっちゃうかもしれないんだし…)

あいみ(…私だったら怖くて無理だよ…)

あいみ(なのに…)

あいみ「ね、ねぇ…もし失敗したら…とかは思わなかったのかな?」

あやめ「え?ないよ?」

あいみ「そ、そうなんだ…?」

あやめ「だって、昔からずっと、葉月はこのはのこと好きだったし」

あやめ「このはも葉月のこと好きだったもん」

あやめ「今のあちしにはわかる!」

あいみ「…ふふ、そっか、そうなんだね」

あいみ(…私は隼人くんと両思いなのに…それでも怖がってる)

あいみ(私も…勇気出さなきゃいけないのかな…)

あいみ(きっと、まさらとこころも今夜結ばれる…)

あいみ(私…どうしよう…)

みたま「あーいみちゃん♪」

あいみ「わ?わっ!?」

みたま「あらあら、どうしたのぉ?」

ももこ「急に声かけるからだろ」

あいみ「み、みたまさん?それにももこも?」

ももこ「よっす、たまたま近くに来てたんだ」

みたま「そしたらテレパシーが届いたのよ」

あやめ「あちしか!」

みたま「それで来てみたら…ふふ、良いものみれちゃった♪」

ももこ「一見すると海の中で抱き合いながら泣いてるってよくわかんないシチュエーションだけどな」

みたま「それがいいんじゃない♪」

ももこ「んー、まぁそうかもだけど…それよりも見せ物じゃないんだし、早く行くぞ」

みたま「えー?」

あいみ「何しに来たの?」

ももこ「この後近くで祭りがあるんだよ、こいつがどうしても、って煩いから仕方なく来た感じかな」

みたま「今日はももこ一人で暇してたんだからいいじゃない」

ももこ「まーねぇ」

あいみ「ん?レナちゃんとかえでちゃんは?」

ももこ「レナとかえでは昆虫展に行ったよ」

あいみ「ももこは行かなかったの?」

ももこ「たまには二人だけってのも良いかなって思ってさ」

みたま「とか言って、ホントは私の為に断ってくれたのよねぇ♪」

ももこ「は、はぁ?違うからな!だいたい時系列的におかしいし!」

みたま「はいはい♪」

あいみ「じゃあお祭りデートに来たわけね!」

みたま「せいかぁい♪」

ももこ「あいみー!」

あいみ「ふふ、ごめんごめん」

ももこ「全く…ところで、あいみこそあの二人はどうしたの?」

あいみ「二人なら海の家で二人っきりだよ」

みたま「そろそろいい加減両片思いから両思いになってもいいのに」

ももこ「まさらに自覚がないからなー」

あいみ「ふっふっふ」

ももこ「うん?なんかあった?」

あいみ「あった!と言うかこの後ある!」

みたま「あらあら!やっと告白するの!?」

あいみ「それこそ、この後祭りに二人を送るところだよ」

ももこ「おー!じゃあこころが告白するの?」

あいみ「んーん、たぶんまさらからすると思う!」

ももこ「え!?まさらから!?」

みたま「やっぱりそうなるわよね、こころちゃんはずっと待ってるんだし」

あいみ「うん、こころは自分からは告白しないはずだよ」

あいみ「まさらに自分の気持ちを気づいてほしいってずっと思ってきたはずだし」