新世代VRワールドで最高の初体験!『レディ・プレイヤー1』タイ・シェリダン×オリビア・クック直撃インタビュー! – コラム

4月20日(金)から公開中の『レディ・プレイヤー1』。人気ライド・アトラクションの生みの親、スティーヴン・スピルバーグが贈る本作は、アーネスト・クラインの大ヒット小説『ゲームウォーズ』を映画化した超ド級エンターテインメント作品だ。

今から27年後の世界。17歳のウェイドは、新世代のVRワールド<オアシス>に生きていた。ある日、オアシスの天才創設者からの遺言が発表される。"全世界に告ぐ。オアシスに眠る3つの謎を解いた者に全財産56兆円と、この世界のすべてを授けよう"。ウェイドはオアシスで出会った少女アルテミスとともに、全人類の夢を賭けた争奪戦に挑む!

主人公ウェイド/パーシバル役のタイ・シェリダンと、ヒロインであるサマンサ/アルテミス役のオリビア・クックの二人を直撃! スピルバーグ監督作品への思いや、本作について語ってもらった。

――伝説的な映画監督であるスピルバーグの映画に出演すると決まった時はどんな気持ちでしたか?

オリビア:本当に信じられなかったわ。私は彼の映画を見て育ってきたし、小さい時には「女優になる! スピルバーグの映画に出る!」と言っていたんです(笑) それが現実になるなんて思っていなかったから、出演が決まったと聞いても、実際に撮影現場でスピルバーグと一緒に仕事をするまで信じられなかったの。だから、自分の中でスピルバーグの映画に出演できるということを理解して落ち着くまでかなり時間がかかったわ。

タイ:僕も自分の心の中でそうだと理解するまで時間がかかったよ。俳優というのは、NOと言われるほうがYESと言われるより多くて、却下されることのほうが多い仕事だからね。この映画のオーディションの手応えも最初は本当にダメだったんだ(笑) それで、「そうだよな。スティーヴン・スピルバーグの映画になんて出られないよな...」と思っていたんだ。そうしたら、再度オーディションの依頼の電話がかかってきて、ロサンゼルスでオリビアと一緒に台本読みをしたんだよ。それからしばらくして、オーディションに受かったという電話をもらって、本当にヤバイと思った(笑) それで、両親にそのことを電話しようとした時には、その出演情報がニュースにもう出ていたんだ(笑) おめでとうのメッセージをいろんな人からもらって、とても驚いたよ。

――本作はサブカルチャー満載でエンターテイメント性に優れていて、見終えた後に爽快感のある楽しい作品でした。出演を通して本作にどのようなことを感じましたか?

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タイ:この映画の魅力という点では僕もまさしく同じようなことを感じたよ。

オリビア:私も。スピルバーグは本当に熱狂的な人だから、彼の思いがもたらすものから逃れることって不可能に近いんじゃないかしら。撮影では、モーションキャプチャーで演技をすることがとても印象的だったわ。撮影現場には、セットも無いし、コスチュームも無い。それにメイクもしないの。自分の想像力に完全に頼って、共演者と一緒にやるしかないのよね。まるで子どものごっこ遊びみたいな感じだったわ。

タイ:この作品に出演できたことで、今まで関わってきた全ての作品よりも多くのことを学ぶことができたんだ。毎日、自然にワクワクして仕事に行けるような環境だったね。スピルバーグ監督本人の重要性というのはもちろんあるけど、本作に関わっている全ての部門の方は業界で最高の腕を持った人たちなんだよね。映画作りについて、自分が学びたいことがたくさんあるんだ。だから、様々な人たちに色々な質問をしたよ。できるだけ邪魔しないようにね(笑) スピルバーグ監督の映画には大好きなものがたくさんあるから、その監督の映画に出演できた喜びだけでなく、VFXに携わるILMのトップの方のようなスタッフの方たちと会うことができたのも本当に嬉しかったな。この映画に関わらなければ絶対に会うことができないような人たちと通じ合えることができたのは自分にとって本当に価値のあることなんだ。そういった意味では特別な経験だったね。

――本作には日本のキャラクターが数々登場していますが、日本の作品で見たものはありますか?

オリビア:私が演じていたアルテミスが『AKIRA』の金田バイクに乗っているので、『AKIRA』を見たわ。あのバイクに乗っていることで、私のキャラクターは10倍以上クールになってるわ。でも、みんなはアルテミスじゃなくて、あのバイクに興奮しちゃってると思う(笑)

タイ:日本の作品で一番好きなのは『君の名は。』だよ。日本の作品ではないけど、アニメで1番好きなのは『アイアン・ジャイアント』かな。そのアイアン・ジャイアントが、この映画の中で自分のアバターの隣に立つんだけど、それは特別な瞬間だったね。

――ちなみにタイさんは本作の中で『X-MEN』のサイクロップス(※タイはサイクロップス役で『X-MEN: アポカリプス』、『X-MEN: ダーク・フェニックス』に出演)がどこかに登場していないか探しましたか?(笑)

タイ:たぶん、出てはいないんじゃないかな(笑) 違うスタジオの作品だからね(笑)

――素顔が見えない相手とのアバターを通じたラブストーリーとしても面白い作品でした。アバターを演じることについて、どのようなことを考えていましたか?

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オリビア:面白いことなんだけど、モーションキャプチャーで撮影している時って、すごく自信が出てしまって演技の抑制がきかなくなってしまうところがあるの。たぶん、アバターになった時というのは、どんなことでもできる、何にでもなれるということで、アバターの世界でお互いに会うと見栄や虚勢を張ったりするところがあると思うからでしょうね。実際にリアルな世界で初めて会ってみると、そこには脆さや不安さ、それに美しさもあるんだけど。

タイ:このアバターを介しての関係というのはすごく面白いものだよ。アバターというのは自分の頭の中で考えて、なりたいものに何でもなれる。だから、自信もあるし、自分がしたいことが何でもできるというところで、普通の人間関係と逆行する部分もあるよね。この映画の中でウェイドがサマンサ本人に会う前にパーシバルがアルテミスに愛を告白するけど、そうしたら、彼女から「本当の姿を見たこともないのに愛していると言われても、それは本当に愛しているわけじゃない」と反論されるんだ。でも、今ってオンラインで出会って、そこからデートをすることがあるし、今の現実とそんなに違ってはいないと思うよ。だから、このアバターを通しての関係というのは今の現実ともちょっと似ているところもあるし、すごく面白い関係だと思うな。

オリビア:そういう時って相手に自分の一番良いところを見せるのよね。

タイ:そうだね(笑)

オリビア:メールを送る時は色々と自分の反応を考える時間があるけど、実際に会うと、「この人って、そんなに面白くないし、みっともないし、インテリでもないのね」と反応しちゃう(笑) 自分が作り上げたものよりも違うものが出てしまうんじゃないかしら。

――本作ではお二人が演じていたキャラクターが3つの難しい試練に立ち向かいますが、撮影の中で試練のような難しいことはありましたか?

オリビア:映画に出てくる最初の試練であるレース・シーンが難しかったわ。テクニカルな意味ですごく動きがいっぱいあるんだけど、実際に演じている時は全く動かないバイクに乗って、周りから揺らされていたの(笑) 動いているようなふりをするところが大変だったわ。それから、モーションキャプチャーの中で動いている時に銃を撃つシーンだと、子ども時代に遊んでいる時みたいに口で「ピュン!ピュン!」とかつい言っちゃうの(笑) 後から思い返すと本当に何しているんだろうって思うんだけど(笑)

タイ:子どもの時にそういうことって誰でもやるよね(笑)

オリビア:本当そう。

(レーザー銃の効果音を口で言いながら、二人が銃の撃ち合いを始める)

タイ:(笑) 大人になって、しかもスピルバーグの映画でこうやっていると、「あれ? 何やってるんだろう??」と本当に思っていたよ(笑)

――本作のお気に入りのシーンはどこですか?

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タイ:自分が一番好きなのは人間性があふれたシーンだね。例えば、サマンサが父親の話をするシーンなんか感動したね。でも、この映画ではその人間性にあふれたシーンというのがバーチャルな世界でも起こるというのがすごく心を打つんだ。

オリビア:バーチャルリアリティーの中なんだけど、反応というのは本当に現実の反応なのよね。

タイ:そうだね。

オリビア:その反応で本当に起こったことにショックを受けたり、傷ついたりするところがすごく良かったわ。

タイ:実際に、自分がそういうシーンの撮影をしている時は、このアニメの部分と現実の部分をどうやってくっつけ合わせるんだろうかとか、くっつけ合わせた時にちゃんとシームレスになるかというのを、みんなで議論していたんだ。どういう風にしてそれが作られるのかというのが想像でしか分からなかったからね。でも本当に完成した映像を見たら、それがものすごく上手く合わさった形になっていて感動したよ。

――もしオアシス内に自分の世界を作るとしたら、どういった世界を作りたいですか?

タイ:僕はクールな世界がいいな(笑)

オリビア:私が作るとしたら戦争が無い世界ね。映画の中の世界は戦いがあったりして、かなり現実の世界に近いと思うんだけど、私なら、音楽に満ちていて、いつも皆が歌っていて、アンサンブルのダンスがあるような世界を作りたいわ。

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(文・取材:豹坂@櫻井宏充)