バーニング・オーシャン(2016年)

バーニング・オーシャン

昨晩、WOWOWでエアチェックしておいた「バーニング・オーシャン」を鑑賞…実際に起きた石油掘削施設での事故を描いたパニックアクション。起きてしまった事故を最小限に食い止めようと奔走する熱血漢あるエンジニアをマーク・ウォールバーグ兄貴が、その上司をカート・ラッセルが演じる。文字通り、海が燃える…火の海と化した施設内で命がけの作業を続けるカート・ラッセルの姿を見ていると、「バックドラフト」を思い出す人も多いだろうな。事故が発生するまでの1時間がちょっと長いけど、ドカンと一発きてからの後半は息つく暇がないアクションの連続。

2010年4月20日の早朝…トランスオーシャン社のエンジニア、マイク・ウィリアムズは家族に見送られ、メキシコ湾沖の石油掘削施設“ディープウォーターホライゾン”へと向かう。そこには上司である施設責任者のジミー・ハレルの姿もあった。施設に到着した一行だが、現場では問題が山積み。安全を重視するジミーと、雇い主であるBP社の管理職職員ドナルド・ヴィドリンは、作業の遅れを巡って口論を繰り返す。結局、ヴィドリンの主張を受け入れざるを得なくなり、作業を進めてしまうのだが、その夜、ジミーが恐れていた重大事故が発生してしまう…。

マーク兄貴扮するエンジニアやその上司のカート・ラッセルなどが、自宅で休暇を過ごした後、仕事場に向かうところから物語は始まる。掘削施設到着後は…専門用語が飛び交う中で、雇い主の大企業に対する不満や愚痴が延々と描かれ、いささか退屈な場面もあるんだけど…この不穏な空気感が、やっぱり後半への大事なタメになっているのだろう。どこかで“ガス抜き”をしないと、大変なことになるという、暗示的な意味合いもあるのかなと思いながら、我慢して接する。とにかく、主人公たちと対立するマルコヴィッチ扮する雇い主側の社員が小憎らしい。

案の定…マルコヴィッチが強引に作業を進めた結果、大惨事が発生する。“泥水を舐めちゃいけない”って感じだよね。一見、大胆に見えるけど…実はとっても精密な現場のシステムに次々と影響が出始め…大規模な爆発事故に繋がってしまう!これがフィクションだったら“おい、ハゲヴィッチ(マルコヴィッチ)なにやってるんだ!”と文句の一つでも言って笑ってしまうところだが…これ、悲しいかな実話なんですよね。多数の犠牲者も出てしまい…この手の実話もののお約束なんだけど、命を落とした人たちを称えるエンドクレジットのテロップを見るのが辛い。

やっぱりあれだけの規模の施設で事故が起きると、どんなことをしても…“なかったこと”になんてできない。被害を最小限に食い止めようと主人公たちが命がけで作業に取り組むが、結局は…仲間と自分の身を護るくらいしかできないという…無念さもジワジワと伝わってきて、けっこう切なかったです。こんなことにならないためにも細心の注意が必要なんだなと。一度、流出し、噴出したものを食い止めるのは困難…まるで“どこかの政権の疑惑”みたいですね。結局、“馬鹿を見るのはいつも下っ端”、力を誇示する人間はろくなヤツがいないって話だよな。


監督:ピーター・バーグ
出演:マーク・ウォールバーグ カート・ラッセル ジョン・マルコヴィッチ ジーナ・ロドリゲス ケイト・ハドソン


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