全米を席巻した超人気ドラマ!『ブラックリスト』の魅力を解説 – ニュース

犯罪サスペンスドラマといえば、警官や捜査官などが犯罪を捜査し、さまざまな謎を解きながら事件を解決するというのが定番のストーリーでしょう。しかし、全米で人気を博しているドラマ『ブラックリスト』は少し趣が異なります。スリル満点の迫力あるアクションや逃走劇でハラハラドキドキしながらも、ミステリアスな主人公にいつしか引き込まれてしまうドラマなのです。では、超人気ドラマ『ブラックリスト』の魅力を詳しく解説しましょう。

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♦『ブラックリスト』の基本情報

『ブラックリスト』は2013年にアメリカのNBCで放送が始まった犯罪サスペンスドラマです。放送開始日、全米で1258万人が視聴したといわれるほど話題性の高かったドラマで、他局で放送されたドラマを大きくリードしました。その後、2014年9月からシーズン2が放送され、2017年9月からはシーズン5の放送が始まっています。主人公のレイモンド・レディントン(通称レッド)は「犯罪コンシェルジュ」という異名を持ち、最重要レベルで国際指名手配されている人物です。演じているのは1989年の映画『セックスと嘘とビデオテープ』の演技で第42回カンヌ国際映画祭男優賞を受賞したジェームズ・スペイダー。映画はもちろんテレビ界でも活躍し、テレビ界のアカデミー賞ともいわれるエミー賞を何度も受賞しています。

レイモンドが執着する新人FBI捜査官エリザベス・キーンを演じているのはメーガン・ブーンです。メーガンはミシガン州生まれの女優で、学生時代から演劇を志し、人気ドラマのゲスト出演や映画出演を経てエリザベス役に抜擢されました。教師でありエリザベスの夫として幸せに暮らしているように見えたトム・キーンは、実は潜入工作員という裏の顔を持っている人物です。演じるライアン・エッゴールドは、さまざまなテレビシリーズに出演する俳優でありながら、音楽や監督業もこなしています。エリザベスが勤務するFBIの同僚捜査官ドナルド・レスラー役はカナダ生まれのディエゴ・クラテンホフ、上司のハロルド・クーパー役を『マトリックスリローデッド』や『マトリックスレボリューション』のロック役で知られるハリー・レニックスが演じています。

♦ブラックリストの見どころとあらすじ

ドラマは国際指名手配犯であるレイモンドがFBIに出頭してくるところから始まります。それまで全く捕まえることができなかった凶悪犯が突然堂々と出頭してきたことから、FBIはパニックに。しかも、まだ訓練を終えたばかりの新人エリザベス・キーンとしか話をしないというのです。一方、エリザベスは教師である夫のトムと幸せに暮らし、養子を迎えようと話をしていました。そして、FBIに初出勤するという日、突然自宅前にFBIからの迎えがきます。わけがわからないままエリザベスはレイモンドの尋問を担当することになるのです。

レイモンドはFBIやCIAでさえ知らないような犯罪者の情報、いわゆる「ブラックリスト」を提供し、犯罪者逮捕に協力すると申し出ます。エリザベスをはじめFBI捜査官たちはレイモンドを訝しく感じながらも、犯罪者を捕まえるためには従わざるを得ません。レイモンドの真の目的はほかにあるのか、そんな疑問が渦巻く中、レイモンドは犯罪者ならではの知識で捜査に協力していきます。犯罪コンシェルジュとしてレイモンドがかかわってきた犯罪者たちはアメリカ国内だけにとどまらず世界中に存在し、やがて国際的な陰謀にまでつながっていくのです。

♦全米視聴率ナンバーワンの秘密は?

『ブラックリスト』は2013〜2014年に全米で放送されたテレビドラマの中で視聴率ナンバーワンに輝いた、まさにトップの人気を誇るドラマです。犯罪サスペンスドラマといえば、警察やFBIなど捜査機関のキャストたちが悪である犯罪者を捜査し、捕まえるというストーリーが一般的だといえるでしょう。ブラックリストも、もちろんさまざまな犯罪者を追い詰めていきますが、レイモンドの存在が少し違った雰囲気を醸し出しています。レイモンドはもともと海軍兵学校で教育を受け、士官候補として将来を有望視されていた人物でした。ところが「妻と娘に会う」と言い残して1990年のクリスマスに失踪してしまいます。その後、犯罪コンシェルジュとして名を馳せることになるのですが、とにかく謎が多い人物です。

また、身にまとうファッションから食事に至るまで洗練されており、正体不明のミステリアスさとも相まって不思議な魅力を放っています。ドラマが進むにつれて謎だった部分が少しずつ明らかになるとともに、レイモンドが本当に悪なのか、それとも善の部分があるのか明確に判断できない複雑さも加わります。一見悪人だと考えられる人物を、単に悪役という描き方をせず、かっこよく描いているところがブラックリストの魅力のひとつです。

♦ハラハラドキドキの展開にも注目

FBI捜査官としてレイモンドが提供する情報をもとに犯罪者を追いかけていたエリザベスですが、レイモンドとかかわったことにより、徐々に人生が変化していきます。信じていた夫が実は自分を監視していた潜入工作員であったこと、育ててくれた養父の謎の死のほか、シーズン2以降はエリザベスの出生の秘密もストーリーに絡んでくるのです。夫トムとの関係はどうなるのか、レイモンドがなぜエリザベスにこれほど執着するのか、エリザベスの本当の父親は誰なのかなど、次々と謎が展開していきます。

♦前世代が楽しめるドラマ

『ブラックリスト』は主人公レイモンドのミステリアスな魅力や、エリザベスと彼女を取り巻く人物たちとの複雑な人間模様など、少々理解するのが難しい側面もあります。しかし、どんな悪役が出てくるのかなど、きっと早く次を見たいと楽しみになる展開が次々出てきます。また、逃げる者と追う者の駆け引きをスリル満点に描く逃走劇は、子どもから大人まで純粋に楽しむことができる要素だといえるでしょう。ありきたりの犯罪サスペンスドラマとは少し違った面白さを味わいたいという人には、『ブラックリスト』をおすすめします。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ブラックリスト』シーズン1
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