魔法少女まどか☆マギカ 過ぎ去りし時を求めて○③③

まどか「待って!ほむらちゃん!」

悪魔ほむら「まどか…」

まどか「わたしずっとずっとほむらちゃんに会いたくて…」

まどか「いっぱいお話したいし、いっぱい謝りたいし…」

悪魔ほむら「ありがとう、まどか」

まどか「ほむらちゃん…」

悪魔ほむら「あなたが何を思い、何を考えているのか」

悪魔ほむら「今の私には全部わかるわ」

悪魔ほむら「だって私はもう、まどかの一部になっているんだもの」

まどか「そんな…」

悪魔ほむら「今こうしていられるのは、まどかの魔力の解放によって眠っていた私自身の魔力と」

悪魔ほむら「まどかを救いたい一心で気を失っても立ち上がろうとした暁美ほむらの魔力が共鳴したからなの」

悪魔ほむら「だから私はこっちの世界の暁美ほむらの体を借りることができた」

悪魔ほむら「これは本当に一時的なものでしかない、奇跡とも言えることだわ」

悪魔ほむら「それにこれ以上この体を借りると、私も宿主の体も共倒れになるわ…」

悪魔ほむら「ここにいる全員が限界を越えて戦ったの、魔女にならないことも奇跡…」

悪魔ほむら「それか、円環の理の力が限定的に発動したからなのかもね」

悪魔ほむら「でもその力も、もう残ってない…だからこれ以上は無理なの」

まどか「……」

悪魔ほむら「まどか、これからも暁美ほむらのこと、よろしくお願いするわ」

悪魔ほむら「この暁美ほむらは確かに私とは似て非なる別の暁美ほむらだけど」

悪魔ほむら「あなたを思う気持ちは、私と一緒なの」

まどか「……うん」

悪魔ほむら「ありがとう」

まどか「ほむらちゃん…」

悪魔ほむら「それじゃあ、私は最後の仕事を仕上げるわ」

悪魔ほむら「まずは…さやか、来なさい」

さやか「ほむら…何するの?」

悪魔ほむら「あなたの穢れを全て受け止めるわ」

さやか「え?…あ、体が軽くなった…?」

悪魔ほむら「次は杏子ね」

杏子「んっ…」

悪魔ほむら「これで暫くすれば目を覚ますはずよ」

さやか「ちょっと待って、何したのよ」

ほむら「穢れを吸収したのよ」

さやか「…そんなことして大丈夫なの?」

悪魔ほむら「ええ…むしろこれでいいのよ。そして巴さん…」

まどか「マミさん…」

さやか「ほむら…マミさんは…もう…」

悪魔ほむら「…本当にこの人は…苦手よ」

悪魔ほむら「とっくに限界を越えてたのに、無理して自分を盾にするだなんて…」

悪魔ほむら「なんでいつも私の目の前で死んでしまうの…」

マミ「」ニコ

悪魔ほむら「巴さん…」

さやか「…マミさんは満足そうな顔をしてるんだ…きっと、あたし達の勝利を確信してたんだよ」

まどか「マミさん…」

悪魔ほむら「……巴さんは私に任せて」

さやか「え、ちょっと…マミさんを連れていくの?」

悪魔ほむら「私の帰る場所はあくまでもまどかの中よ…円環の理でもなければ天国や地獄でもないわ」

悪魔ほむら「でも私は神を陥れその力をもぎ取った悪魔でもある」

悪魔ほむら「さっきあなた達から穢れを吸収したのも、本当はこの力を使うため…!」

さやか「何言って…」

悪魔ほむら「はぁっ!!」カッ

さやか「うわっ!?」

まどか「ほむらちゃん!?」

ゴゴゴゴゴ

さやか「な、なにここ!?結界!?」

まどか「これって…まさか!」

悪魔ほむら「まどかは見たことのある光景よね、私も三度目よ」

まどか「ほむらちゃん…また宇宙を…」

さやか「え!?」

悪魔ほむら「私は最後にもう一度世界を再構築するわ」

さやか「そんな力どこに残ってんのさ!」

悪魔ほむら「この戦いで限界の向こう側に達したみんなの穢れ…魔力、これを利用すれば…」

さやか「で、でもそれじゃあ!」

悪魔ほむら「いいの?見滝原は壊滅、巴さんだって死んでしまったのよ?」

さやか「う…」

悪魔ほむら「それに今度こそ、平和な世界にしてみせるわ」

悪魔ほむら「インキュベーターのことだって…」

まどか「ほむらちゃん!」

悪魔ほむら「まどか…」

まどか「…最後にいいかな?」