きみとぼくとアイ

たいせつにおもえる人ができたなら
その人にだけでいいから ちょっといつもよりやさしくしてみたい
ぼくが出会う全員にやさしくできたなら
それはとてもステキなことだとおもうけれど
なかなかどうして それはむずかしいことだ
だから たいせつにおもえる一番の人にだけ
ぼくはいつもよりちょっぴり やさしくしたいとおもう

こういう気持ちが「アイ」と言うのかもしれない
新芽が伸びゆくように サクラが満開になるように
なんだかいつもとはちがう スバラシイ感覚におちいるんだ
ぼくはその感覚がとても好きだ 「アイ」ってやつが好きだ
色とりどりのうつくしいパステルカラーに心満たされているような
きみのいろいろな顔を見ると ぼくはそんなスバラシイ感覚におちいるんだ

恋は人を盲目するのだったら 「アイ」は人をどうするのだろう
きっと……「アイ」は人をとても優しくさせる
人はこの星のみんなに 分けへだてなく優しくすることはできないから
「アイ」を知って 自分の一番大切な人に優しくするのだと思う
僕はきみだけに優しくすることで 頭も手もいっぱいいっぱいになってしまう

諦めや決め付けではないけれど 僕はきみを愛するだけでいい
世界の端から端までの人々全員を 僕は愛することが出来ない
世界でたった一人だけ きみにだけパステルカラーを感じている 
それが僕の幸せなんだと 僕は信じて疑わない

僕の幸せはきみの幸せで きみの幸せは僕の幸せだ
愛はきみと僕とを結ぶ たったひとつのイコールで
等号は何個もの式をいっぺんに繋げることは出来ない

幾千幾億もの言葉を綴って語るより 単純明快で美しいイコールの数学的完全調和は
不幸と幸福の絶妙なバランスで成り立つ地球の上で 今日もまた2つの恋を繋ぎ合わせる

きみはぼくでぼくはきみでぼくはきみときみはぼくとずっといっしょにはなれない

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